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仏壇の飾り方を教えて!仏具の種類は?飾り方は?

仏壇は、故人やご先祖様を偲ぶ気持ちと今を生きている者として日々の平穏への感謝の表れであると同時に、家族の絆ともなるものです。
また、仏壇の本来の意味は、文字通り、仏像や仏具を飾り、仏様を祀る台のことです。家庭の仏壇は、寺院にあるお仏壇(内陣)を小型にして、箱型にしたもといえます。そのため、仏壇は家の中のお寺のような存在と捉えられます。

仏壇の飾り方とは

仏壇にはご本尊や位牌を安置する他に仏具と呼ばれるものを飾ります。
仏具とは、仏様やご先祖様を敬って供物をささげ、お参りする為の道具です。仏具を飾ることを荘厳(しょうごん)と言いますが、仏具で荘厳してはじめて仏壇として意味を成すのです。
仏具のそれぞれの役割を知り、飾るようにしましょう。
仏壇を飾るために仏具について詳しく見ていきましょう。

■仏壇に飾る仏具の種類

・花立て(花瓶)・・・花をお供えするための仏具
・火立て(ろうそく立て)・・・火を灯して供養する為の仏具
・香炉・・・線香や抹香を焚く為のものです。
・仏飯器・・・ご飯をお供えする為の仏具です
・茶湯器・・・お水もしくはお茶をお供えします。
・線香立て・・・お線香を差して置く仏具です
・鈴(りん)・・・お仏壇の前、もしくは中に置いてお参りする際に鳴らす仏具

■仏壇に飾る最低限必要な仏具は3つ~3具足(みつぐそく)~

仏壇に飾る仏具として基本的に必要な3つは以下の物となります。
・香炉
・花立て
・火立て

昔は11具足飾るケースも多かったようです。しかし、現在は仏壇の大きさや種類も多様で、仏間のない家も増えていることからコンパクトでデザイン重視の仏壇が多くなりました。そのことから5具足、6具足、若しくは最低限の3具足を飾るということも多くなっています。5具足、6具足については以下に紹介していきます。

■仏壇に飾る一般的な仏具、5具足、6具足

【5具足】

・花立て
・火立て
・香炉
・仏飯器
・茶湯器

【6具足】

・花立て
・火立て
・香炉
・仏飯器
・茶湯器
・線香立て

~3具足、5具足、6具足以外の仏具~

■鈴(りん)

宗派に関係なく置くことができます。正式にはお経をあげる時の開始と終わりなどの合図に使う物ですが、ご家庭ではお参りの時に使われているのが一般的です。本来は鳴らす必要は無いのですが、透き通った綺麗な音色は心を落ち着かせてくれますし、極楽浄土まで届く音色と言われています。

■高杯

お菓子や果物をお供えする為の仏具です。旬の果物や頂いたお菓子などを、半紙を敷いてその上にお供えします。

■香炉灰・香炉石

香炉の中に入れる物です。香炉の中に香炉灰を入れて使います。昨今ですと洗って使える香炉灰や灰の代わりに天然石を用いた香炉石なども販売されています。

 

 

仏壇の飾り方例

仏壇の飾り方は宗教によって違いがありますが、基本的な飾り方について説明していきます。
①右に火、左に花を飾るのが一般的です。

【仏壇の最上段~1段目~】

②掛け軸を掛け軸台にかけます。左右の掛け軸が向かい合う形に置きます。左右は絵柄のお顔の向きで判断します。
③欄干が対である場合は②の掛け軸の前に一つずつ置きます。
④御本尊を中央の一番奥に置きます。背中が奥に付くくらいに置くと安全です。

【仏壇の2段目】

⑤位牌を御本尊の下段に置きます。位牌が複数ある時は向かって右側が上座で年功序列で置いていきましょう。ご先祖様の位牌は右側に置きます。

【仏壇の3段目】

⑥ご飯とお茶を一段高くしてお供えするためのお膳(仏器膳)を御本尊の前に置きます。
ご飯は右に、茶湯器は左に置きます。高月(たかつき)に半紙を敷いてお供物(果物や菓子)をのせ、お膳を挟むようにして左右に置きます。

【仏壇の4段目】

⑦花立に花を生けて、左側に置きます。最近では生花ではなくブリザードフラワーを飾ることも徐々に認知されつつあります。

【仏壇の5段目~「膳引き」と呼ばれる引き出して使う部分~】

左から順番に、マッチ消し、線香差し、香炉、ろうそく立て、鈴(りん)を置きます。

仏壇の飾り方の宗派ごと

仏壇の飾り方は、宗派により多少違いがありますが、先に紹介した基本的な飾り方に基づいてその違いを確認していきましょう。基本的な並べ方が分かれば、祭壇の段の数に戸惑うことなく仏具を並べることができます。

■天台宗

御本尊:久遠実成無作の本仏である釈迦如来
※阿弥陀如来を祀ることもあります。
信仰によって、薬師如来、観世音菩薩、不動明王、毘沙門天などを祀ることもあります(一般的には菩提寺のご本尊にならいます)。
左右には、向かって右側に高祖天台大師を、左側に伝教大師最澄のご影像を掲げます。

■真言宗

高野山真言宗の場合
御本尊:大日如来
分派が多い真言宗ですが高野山真言宗では中央に向かって右側に弘法大師、左に不動明王を祀ります。
豊山派・智山派では左に興教大師覚鑁、あるいはその代わりに不動明王か、観世音菩薩や地蔵菩薩などを祀ることが多いようです。

■浄土宗

御本尊:阿弥陀如来
向かって右に観世音菩薩、左に勢至菩薩を祀ります。
さらに観音菩薩の隣に、唐の善導大師を、勢至菩薩の隣には宗祖円光大師法然を祀ります。
仏壇の大きさによっては、観音・勢至の両菩薩は省略されることもあります。また、仏壇か厨子の前に戸張を垂らすこともあります。

 

仏壇の飾り方の注意点

■注意点1:位牌を置く場所という考え方

仏壇の飾り方の注意点は、位牌を置く場所です。
仏壇とは、位牌を飾る場所であると考えてしまいがちですが、本来、仏壇は御本尊を安置する場所で、位牌は後本尊の近くに置かせていただいくという考え方が正しいとされています。位牌を飾り、ご先祖様を供養する場所であるというのは間違いないのですが、御本尊なしには、位牌を飾る意味はありません。
また、御本尊は宗派によって異なります。仏教では、お釈迦さまが御本尊であると考えている人が多いようですが、宗派によって考え方が違うので、それぞれ御本尊が異なるのです。

■注意点2:ミニ仏壇の場合

最近増えている小ぶりなミニ仏壇は手入れも持ち運びも楽ですが、小さな空間に仏具を配置するのでお年寄りには危険もあります。
蝋燭、線香は出来るだけ手前、手元で焚くようにしましょう。配置場所を工夫しても、お年寄りの方などでは火気の取り扱いに不安があったり、とっさの動作で危険を回避できないこともあるので最初から小さなLED蝋燭やLED線香を買うのも、安全の面からはお勧めします。

 

まとめ

仏壇を飾るにあたって、様々な仏具の役割や宗派によって置く場所も異なるということがわかりましたね。最近では小さな仏壇を買い求める方も多くなっていて、略式で飾られる場合も考えられます。
基本的な飾り方を覚えておき、宗派や仏壇のタイプに合わせて飾るようにしましょう。