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仏壇を引越しするやり方は?注意点は?

「仏壇を動かしたいけど、仏様やご先祖に失礼のないようにするにはどうしたらいいの?」
いざ仏壇を動かすとき、思わずそんなことを考えてしまいませんか?仏様を祀る仏壇を軽々しく動かして良いのでしょうか?仏教徒でなくても日本人なら気になってしまいますよね。そんな時のために仏壇を動かす時の作法やマナーについて確認しておきましょう!

 

仏壇の引越しとは

仏壇の移動

仏壇を移動させるのは極力避けるのが基本です。仏壇は寺院の本堂を模した仏様のお家のようなものです。気軽な移動はできる限り避けます。しかし引越しや仏壇の買い替えなどどうしても移動が必要な場合があります。そういう場合は「魂抜き」を行い、仏壇をただの箱にしてから移動します。移動が終わってから「魂入れ」を行い、再び仏壇に戻すということが必要になります。

魂入れ・魂抜き

「開眼法要」「閉眼法要」「お性根入れ」「御霊入れ」「遷座魂式」等宗派や地域によって様々な言い方があります。
この儀式はただの箱であった仏壇に魂を入れて、仏様と通じることのできる本当の仏壇にするという儀式です。閉眼や出るといった意味の儀式は仏壇から魂を抜いてただの箱に戻す儀式になります。
仏壇を家の外へ移動させる際は基本的にこの魂を抜く儀式を行います。

魂入れ・魂抜きが必要なとき

基本的に屋内の移動はこの儀式を行いません。仏壇が置いてある家から出るときに行います。仏壇の買い替えなどで、仏様を古い仏壇から新しい仏壇へ移動させる時も同じように行います。

魂抜きをするタイミング

魂抜きは仏壇の引越しをする1ヶ月~前日ほどまでに済ませておくのが一般的です。特に決まりはありませんがあまり早すぎても仏壇に仏様が不在の状態が長くなりますし当日では引越しなどの場合忙しくなることが理由として挙げられます。

 

仏壇の引越しになるケース

住居の変更

住居を変える際は家から仏壇を移動させることになるので仏壇の引越しにあたります。仏壇を移動させる前に魂抜きを行い、新居で魂入れを行う必要があります。

仏壇の買い替え

仏壇が古くなったり新しいものに変えるときは仏様を新しい仏壇に移動させるので仏壇の引越しにあたります。古い仏壇の魂抜きを行い、新しい仏壇に魂入れを行います。
古い仏壇は魂抜きの後は「ただの箱」になります。ゴミに出しても構いませんが、代々の歴史や個人への思い入れのあるものですので一般的にはお寺でお焚き上げにしてもらったり仏具店等に引き取ってもらって処分します。

修理・クリーニング

仏壇は長年使うのでホコリやロウソクや線香のすす汚れ、留め具や部品などの破損、傷みが出て修理やクリーニングが必要なことがあります。修繕のために仏壇を持ち出さなければいけないので家から出す前に魂抜きを行います。修繕が終わり家に仏壇を運んでからまた魂入れを行って仏様を戻します。
クリーニングを行うと色に明るみが出たり、金仏壇などは輝きが蘇ったりします。破損も小さいうちに修繕しておけば大きは痛みを防ぐことにつながります。仏壇のメンテナンスを行うことは仏様やご先祖様を大切にすることにもなります。

部屋の配置替え

家族が増えたり減ったりしたときや、高齢化などにより家具の移動が必要になった時など、様々な理由で仏壇を移動させたい時があります。基本的に家の中であれば魂抜き等は行わずに移動ができます。ただし仏様が入っているという気持ちを忘れずに丁寧に移動をしましょう。軽い気持ちで頻繁に場所を変えるというのは仏様に失礼になりますので避けましょう。

 

仏壇の引越し手順

手順1:魂抜き、魂入れの手配

魂入れ、魂抜きをお坊さんに依頼します。
まずご自分の宗派を調べます。特にない場合は近隣のお寺に連絡して魂抜きをしていただけるか相談します。宗派が違っても受けてくれるところとそうでないところがあります。また親族にそういったこだわりを持った方がいないかということも事前に調べておくと良いでしょう。

手順2:搬送の手配

搬送方法を決めます。仏具店や仏具店に出入りしている搬送業者など仏壇の取り扱いについて知識のある人がいるところを選びます。仏壇は種類によって持ち方や運び方などがあります。壊れたり傷をつけられないためにも信頼できる業者を選びましょう。

手順3:魂抜き

依頼したお坊さんを招いて魂抜きを行います。

手順4:仏壇内の片付け

仏壇内を片付けます。移動中壊れないように梱包して運びます。仏壇の買い替えや処分する場合、必要なものは残していらないものは捨てます。

手順5:仏壇の移動

配送業者により仏壇が移動されます。
転居の場合、仏壇は最後に出て行き、新居では最初に入ります。

手順6:仏壇の飾り付け

仏壇の飾りつけを行います。飾り付けや仏具については各宗派によって違いがありますので、きちんとした宗派がわかっている場合は飾り方を確認しましょう。

手順7:魂入れ

依頼したお坊さんを招いて魂入れを行います。
魂入れが終わったあとは通常の仏壇としてお参りできます。

 

仏壇引越しの注意点

ご本尊と位牌の運び方

仏壇を移動させるときはご本尊と位牌は別にして移動します。
転居など別の家に仏壇を移すとき、仏壇の運搬は業者に頼みますがご本尊と位牌は自分で持っていきます。傷がつかないように風呂敷等に包んで運びます。
できれば段ボールに詰めるなどはせず、手で持って運びます。
車などで移動する際は足元に置いたり荷台に詰めずに膝の上に置くなど丁寧に運びます。見た目が気になる場合はカバン等に入れても構いません。

仏壇の運搬を断られることも

運送業者等に仏壇の運搬を依頼しても断られることがあります。仏壇は宗教的なものであり、その取り扱いについて「こうやって運んでほしい」という顧客の要望に答えられないことがあります。業者によっては仏壇用に別の配送車を用意するところもあり、そのくらい大事にしている人には丁重に運んでほしいという場合があります。また運び手としても、きちんと扱われていない仏壇があった場合は不吉なので関わりたくないという思いもあるようです。業者によってはあらかじめ魂抜きをしておくことなど条件が指定されることもあります。
宗教的な意味以外にも金仏壇や唐木仏壇は高価なものが多く、中には美術品クラスのものがあります。運搬業者としては破損や弁償問題などのリスクがあります。取り扱いに専門的な知識や技術が必要なため、運搬をお断りしている業者があります。

仏壇の動かし方に注意

仏壇を動かす際に小型仏壇であれば簡単に持ち上げることができますが、金仏壇や唐木仏壇のような大きい仏壇を移動させるときは注意が必要です。重量もあり、その仕組みからおかしなところを持ってしまうと破損の原因になります。仏壇の動かし方については購入店や専門知識のある人に確認をしましょう。

 

まとめ

仏壇には仏様やご先祖、大切な故人への思いがたくさん詰まっています。ご先祖から代々受け継いだ仏壇もあると思います。だからこそ動かすときはきちんとした方法で丁寧に行いたいものですよね。魂抜きや魂入れはそういった思いの表現とも言えるのではないでしょうか。他にも決まりや方法が色々ありますが、仏壇の持ち主とその家族が気持ちよく納得できるかどうかというところが大事ではないかと思います。